夫婦のお金事情

夫婦de貯金 ~貯金ゼロからスタート~

よめちゃん

家計も落ち着いてきたし、貯金とかした方がいいよね??

おっとーくん

お、よめちゃんしっかりしてるね~

よめちゃん

前のニュースだけど、老後には一人当たり2,000万円も必要みたいだから、貯金しないとかな~って最近思ってきたんだよね。。
ケド、いくら貯めればいいのかな??

おっとーくん

じゃぁ、世の中のデータを参考にしながら無理のない範囲で毎月の貯金額を決めていこっか!

パッパッと読める目次

世の中の貯金額

総務省統計局が出している統計データでは、二人以上世帯における2020年の平均貯金残高は1,791万円です。

よめちゃん

そんなにみんな貯金しているの!?

おっとーくん

1,791万円ってのは、貯金している全世代の世帯のみで、貯金ゼロ世帯(我が家みたいなの)を除いてるからね!

貯金ゼロ世帯を含めた中央値は、1,016万円になっています。
ですが、焦る必要がありません。
統計局の出しているデータは世の中の状態を見るものであって、それだけの貯金があるのが一般的というわけではありません。
老後には2,000万円必要という話もありますが、参考にしつつ自分たちの家計にあった貯金をしていくことが重要です。

どのくらい貯金をすればいいの??

一般的には、貯金額は可処分所得の20%程度が目安といわれています。
可処分所得とは、全ての所得から控除される税金や夜会保険料などを除いた残りの所得を意味しています。
平たく言えば、手取りと考えてもらってもいいと思います。
なので、共働きの手取りが50万円であれば、10万円が貯金に最適な金額となります。

ですが、目的のない貯金は途中で失敗します。
なので、夫婦で貯金していく時には、将来何に使うお金を貯金していくのかを決めてから、貯金をしていくのがベストです。
主に貯金をするにあたって貯めるべきライフイベントの項目は以下の通りです。

  • 子供の出産予定
  • 子供の進学先(私立・公立)
  • 車などの高額な出費
  • 住宅購入
  • 老後の生活費  etc…

それぞれに必要な金額も違いますし、優先順位を付けて貯めていくのが大切です。

ですが、その前に「もしもに向けた貯金」を行う事をオススメします。
病気や事故など予期せぬトラブルだけでなく、現代ではうつ病などの精神疾患にかかる可能性も無きにしも非ずです。
また、おっとーくんとよめちゃんのどちらかが働けなくなったり、会社が倒産してしまったりと収入が働く可能性はゼロではありません。
それだけではなく、岩手ライフで必要な車もいつかは壊れてしまうものです。
突然の出費に備えておくのが、貯金のスタートラインともいえます。

「もしもに向けた貯金」として必要な金額は、年収の半分がひとつの目安になります。
なので、夫婦で年収500万円なら、250万円を貯めるというのが最初のステップとしておすすめです。
年収の半分というのは、二人が収入ゼロであっても半年は不自由なく生活できる金額になります。
なにかあったときに焦らなくて済むというのは、ひとつの心の支えにもなるので、夫婦の最初の貯金としておすすめです。

貯金方法①:目標を立てる

よめちゃん

確かに、何かあったときのお金があるって安心だね!
やろっか、「もしも…貯金」♪

おっとーくん

でも、上の方で伝えたように目標のない貯金ってのはつまらなくて苦痛だから、一緒に楽しくなる貯金もしようね!

よめちゃん

楽しくなる貯金??

おっとーくん

例えば、「来年、ハワイ旅行に行くため貯金」とか、「今より大きいテレビを買うため貯金」みたいなワクワクする貯金の事だよ!

よめちゃん

確かに、そっちはワクワクする!!
旅行なら海外よりも銀山温泉にいってみたいなw

おっとーくん

じゃぁ、「もしも…貯金」と「銀山温泉貯金」の両方を貯める計画をたてよっか!

おっとーくんとよめちゃんは、ふたつの目標を立てましたが
貯金を成功させるコツのひとつは明確な目標を立てる事です。
可能であれば、目標を達成する「金額」「時期」を明確にすることがベストです。
そうすると、月々の貯金金額が明確になるので、無理のない貯金計画が可能になります。

たとえば、1年で100万円貯めよう!という目標のない計画を立てると、月々で貯める金額は約8.3万円になります。
おっとーくん達は夫婦で月々10万円ずつお金を出し合っているので、家計の40%を貯金する無理のある計画になってしまい、もって2カ月程度で破綻してしまいます。
もし、我慢強く100万円貯められた場合でも、節約生活が続くストレスがかなりかかった1年間を送ることになってしまいます。
なので、目標を持つことをまず第一に行いましょう。

また、目標を長期と短期で二つほど用意しておくのも、貯金を成功させることに繋がります。
目標を増やすとそれぞれに貯められる金額が下がってしまうので、逆に失敗してしまうのでは?という人もいると思いますが、それは違います。
夫婦で貯金をしようと思うと、長期のものばかり思いついてしまいますが、数年がかりでないと貯まらないような金額を貯めるのは精神的に苦痛で失敗の元です。
なので、苦痛だけでなく短期の目標(おっとーくん達の場合には旅行)を設定して、それを達成して達成感を持つという事が長期の目標を達成することに繋がります。
短期の目標は、旅行でもご飯でもモノでもなんでもいいのですが、ポイントは10万円以内程度で1年以内に達成可能な目標にすることが重要です。

貯金方法②:貯金計画を立てる

貯金計画を行う時に重要なのが、「時期」と「金額」を明確にすることです。
実際におっとーくん達が決めた2つの貯金を例にして計画の立ててみたいと思います。

「銀山温泉貯金」の計画

おっとーくん

よめちゃんは、どの時期に銀山温泉に行きたい??

よめちゃん

雪が降る季節の銀山温泉に行きたいから、2月がいいかな!

おっとーくん

じゃぁ、目標達成目標は来年の2月だね。
あと、金額は旅行サイトで多少リッチなプランで探してみよっか。

よめちゃん

行ってみたい旅館だと、1泊2人で8万円かな~

おっとーくん

めっちゃリッチw
けど、まずはそれで貯金計画をしてみよっか!

これで、「銀山温泉貯金」の目標達成時期と金額が明確になりました。
来年の2月なので、来月の4月から貯金すると考えると期間は11ヶ月で目標金額は8万円です。
なので、単純計算で毎月7,300円貯金が出来れば目標達成です。
最初に記載した可処分所得の20%以内であることも確認しておくことも重要です。
ちなみに、おっとーくんとよめちゃんの共通財布は、いまは月25万円です。
計算するまでもない金額ですが7,300÷250,000=0.0292なので、我が家の夫婦共通財布の約3%という事がわかります。

温泉旅行で8万円は高額な気もしますが、ワクワクする貯金はこれで目標達成可能です!
8万円を貯めるというと、そこそこ大変そうな気もしますが、期間を決めることによって達成可能な貯金目標なのかどうかもわかりますし、月約7,000円とわかれば貯められる気がしてきますよね。

「もしも…貯金」の計画

上記で記載した通り年収の半分を目安にして計画を立ててみますが、我が家は夫婦共通財布なので、少し考え方を変えてみます。
夫婦共通財布が月25万円なので、年間300万円を年収として考えます。
その半分なので、150万円を貯金することが目標金額になります。

「もしも…貯金」なので、貯金をすることを意識しすぎて日々の生活が苦しくなっては本末転倒なので、可処分所得の20%の半分10%に貯金金額が収まるようにします。
「銀山温泉貯金」が可処分所得の3%なので、残りの7%を「もしも…貯金」に充てます。
7%といっても、金額にすれば18,900円です。150万円貯めるまでには6年半かかる計算になりますが、「銀山温泉貯金」と違い、目的は貯金すること自体になるので、問題のないムリのないプランになります。

このように、目的を決めた貯金の計画を明確に立てることによって貯金を成功させることが可能になります。
逆に言えば、目的が明確にした上でしっかりとした計画を立てないと、ムリのある貯金のプランを立ててしまい、結局失敗をしてしまう事に繋がります。

貯金方法③:自動的にお金が貯まる仕組みを作る

お金を貯めるコツは、自動的にお金が貯まる仕組みを作ることが重要です。
貯金を決意して銀行口座に残った金額を貯金しようとしていても、毎月お金を利用していると意外と「今月は必要だから~」などといった言い訳を自分にしてお金を銀行からおろしてしまうということは案外ありがちな失敗です。
特にクレジットカードを使っている場合には、引き落としが翌月なので貯金を決めても引き落とし内容は先月なので、口座にお金が残らないから、貯金は来月からという風に先延ばしになってしまう事もあります。

なので、貯金をするときには、「自動的に」というのが重要なキーワードになります。
「自動的に」というのは、「先取り」をするという事です。
理想としては、給料日に「メイン口座」に振り込まれたら、すぐに用意した「貯金用の口座」に貯めるべき金額を移すという方法です。可能であれば、貯金用の口座を目的別に複数持っておくことが理想ですが、ひとつでも構いません。
おっとーくんとよめちゃんの場合には、共通財布の「夫婦メイン口座」とは別に「貯金用の口座」を別に一つもつことにしました。

「貯金口座」を持って、先に貯金を行う事によってそのお金に手を付けてしまい貯金を失敗してしまうという事を防ぎます。
ちなみに、勤めている会社によっては財形貯蓄という制度があります。
財形貯蓄とは、簡単にいえば給与天引きで貯金をする制度です。
給与天引きであれば、「貯金用の口座」を用意する必要がありませんし、引き出しにも所定の手続きが必要になり簡単に引き出し使うという事も防ぐことが可能です。
活用できる場合には、利用をしてみましょう。

貯金方法④:家計簿で生活費の見直しを行う

普段家計簿をつけていることが前提になりますが、家計簿を使い、生活費の見直しを行い貯金額を増やすという事も重要です。

家計簿をつけることによって満足をしている人もいるみたいですが、それは大きな間違いです。
家計簿は家計を見直す最高のツールであり、家計を見直さなければあまり意味を持たないものです。

家計簿を使い、「家計の見直し」をすることによって、家計に余裕が生まれます。
その余裕分を貯金に回すことが可能です。
ですが、食費などの家計の構成の低いものを圧縮するなどはオススメではありません。
食費を圧縮すると、生活の満足度が落ちストレスが膨らみ、貯金自体をやめようという発想になってしまう事もあります。
なので、見直しをするべき項目は固定費です。
家賃・光熱費・通信費などの固定費は家計の多くの割合を占めています。
今回は詳しく説明をしませんが、貯金のように家計の支出の理想の構成というものがあり、それを基準にいまの生活費の支出の見直しを行うという事が可能です。
特に通信費では、格安スマホに切り替えることによって大きく変動することもあります。
家計の見直しを行い、貯金出来る枠事態を増やすことによって、目標金額を達成するための期間を短くすることや貯金をする項目を増やすことも可能になります。

FPの知識も踏まえて、貯金のポイントなどをご紹介しました。
おっとーくん達も貯蓄ゼロ世帯からの脱却を図りますので、ぜひ参考にしてみてください♪